小児科とーちゃんの日常

小児科、育児、日常、ポイ活についてのブログです。

子供への接し方の勉強

 今回は小児科医としてではなく、とーちゃんとしての視点で書いていきます。

 

小児科医と子育て

小児科医は自分の子供を育ててやっと一人前、と以前に言われたことがあります。
(勿論、子供がおられない方でも素晴らしい先生は何人も知っていますし、格言みたいなものですかね)

 

しかし、外来をしていて思うのは、自分の経験が患者さんのご両親と話す際の話題として使えたりすることもあり、子育てをすることによって小児科医としてプラスになることは確実にあるなあ、ということです。

 

私は小児科医なので医学的な知識は多少ありますが、娘が一人いるだけですので、子育ては世間一般のお父さんお母さんの経験値よりも全然足りません。

ですので書籍やネットなどを通して勉強したりしていますが、その中でも我が家の教育方針の要の一つとして、モンテッソーリ教育の考え方があります。
(とはいっても、特別な教室に通わせたりしているわけではなく家での実施のみです)

 

元々夫婦ともに、自分の子供になるべくいい教育をさせてあげたいとの考えでしたが(英才教育をというのとは少し違いますが)、きっかけは妻がネットでモンテッソーリ教育についての記事をみつけたことでした。

 

日本モンテッソーリ教育綜合研究所のページ(→こちら)には下記の記載があります

モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。

 

こういう子に育ってくれたらめっちゃ良くないですか?

それからちょっとずつ(主に妻が)書籍を読んだり、動画を見たりで勉強して試行錯誤しつつ実践していました。妻がよくvoicyで視聴している方が、この度本を出されたので購入して私も読みました。

 

モンテッソーリ教育について

あきえ先生の本です

 
筆者がモンテッソーリ教育をすすめる理由
最初にモンテッソーリの概略を示し、その後は各ケースへの対応などが記されています。モンテッソーリ教育をすすめる理由として下記の二つがありました。
①子供が生きる力を獲得できる
②大人自身も子育てを通じて大きく成長できる
 
①大人が子供を育てるのではなく子供が自ら発達していくのを助けるなど、親が子供に対して一人の人間として尊重する態度をとることによって、子供の自尊感情や自己肯定感がはぐくまれる。
→親はこれまでの人生経験があるが故に上から目線になってしまいがちですが、子供にも自分のペースでものごとをすすめたいという気持ちが当然あるわけで・・・そういう気持ちを無視してしまうと、過保護や過干渉になってしまったり将来的に子供が自立できなかったりしてしまうんでしょうね。
 
②は子供を尊重することで親に忍耐力がついたり、相手をリスペクトする視点を持っていれば子供以外も尊重でき、パートナーや仲間など周囲ともうまくいくようになる。
モンテッソーリ教育を取り入れようと思ったのは①の理由が大きいですが、②も地味に嬉しいですよね。人間関係は円滑であるに越したことはありませんし。
 
子供が持つ二つの自ら育つ力

①吸収する力:周囲の情報を自分の中に取り込む力
→良いことも悪いことも全部吸収します・・・足で扉をしめたりすると気が付いたら子供が真似しているように、本当によく見てますよね(汗)
こちらが一回言っただけのこととかも、覚えていて驚いたりします。

②敏感期のエネルギー:特定の能力を獲得するために期間限定で表れる力
 言語、運動、感覚、秩序などいろいろな敏感期があります。
ティッシュ出しまくるとか・・・なんでこんなことをするんだとか思ってましたが、指先の感覚とかいろいろ習得してるんですね。

 

家庭での過ごし方
 
今後の予定を前もって伝える
→慣れもあるとは思いますが、あらかじめ伝えていると子供がすんなりと行動や切り替えができている気がします。
 
子供の気持ちを受け止めて口に出す
→泣いていても、こっちが受け止めていることがわかると早めに泣き止むように思います・・・泣き止まない時もあるにはありますが。
 
などなどあり、他にも対応の仕方などいろいろ載っています。
 

終わりに 

 
正直、今でも子供を待つのは時間がかかるし、言ったことをすぐひっくり返したりして結構な頻度でいらいらします。子供が2歳で、いわゆる「いやいや期」真っ盛りですし。

 でも、自分で生きていく力を持った子になってほしいので、今後もこの本に書かれているようなことを頑張って実践していこうと思います。