小児科とーちゃんの日常

小児科、育児、日常、ポイ活についてのブログです。

第二子出産後の日常を想定しておく

今回は本を読んだ感想+備忘録的な内容です。

 

 

元々Amazon primeに加入しているのですが、kindle unlimitedを二か月99円でお試しできるとのキャンペーンをしていたので利用してみることにしました。

この記事作成時点ではunlimitedに加入すれば無料で視聴できたのですが、記事数が少なくAmazonとまだ提携できていないので、ひとまず書籍のリンクを張っておきます。 

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本の感想

 

妻から読んでみてと勧められ読んでみました。

第二子出産後の生活を、夫視点から書いてありとても参考になります。

 

 

筆者は二人目妊娠を機に産前産後の子育て・家事サポート事業を立ち上げています。

 

正直読むまでは、自分は世間一般に比べて子育てに関わっていると思っていましたが、妻が望んでいる通りのことをできているとは言い難いと感じました。

 

章毎に感想とか大事そうなこととか、つらつらと書いていきます

第一章 産後ライフは突然に

家族で出産~入院中のイメージをしておいた方が良い

・陣痛発来時の対応、家族への連絡

・上の子がいれば、その子の心理的変化のシミュレーション

・自宅の片づけのやり方(夫は正しいやり方を知らない可能性がある)

産後は妻の体は相当ダメージを受けているので、人に頼る

・基本は家族で解決する。妻の両親(夫の両親も)に手伝ってもらって当然という態度は良くない。

・里帰りしたとして、時代による教育方針の違いなどから妻と妻両親の仲が悪くなることもあり注意が必要

 

→うちも上に娘がいるので、陣痛発来時の娘を誰が見るのか考える必要があります。

現在の住まいは私の実家まで車で高速使って1時間ちょい、妻の実家までは15分程度ですが妻両親は働いているので急に連絡しても困る可能性がある。

第一子の出産の際は立ち合いをしましたが、コロナで立ち合いはできないでしょうし、下手したら面会も厳しいかもしれませんね。

 

育休を取得予定ですが、出勤しないといけない日もあるので不在時はTaxiですね
陣痛タクシーなるものがあるようですので、登録しておくと安心かもしれません)

 

家事代行や保育などのサービスは積極的に利用するつもりです

後は自動調理家電とかですかね・・・

 

第二章 夫婦の溝は、ここから始まる

・やってほしいことは言葉にして伝える

・夫は出産後自由な時間が減るが、妻は自由な時間が無くなる

・産後のセックス、いつから始めるか

 

→一つ目はすごく大事ですね。黙って期待して無理だったら落胆するよりもよっぽど良いと思います。

二つ目は、産後すぐは授乳の関係で難しいかもしれませんが、一人の時間を持てるように送り出せるようにしたいと思います。今もたまーに(月に1-2回程度ですが)外に出てもらっているので、なんとかその頻度を保ちたいところです。

部屋の扉を閉めて中で籠っていたこともあるのですが、扉は鍵もかからないので簡単に開けられますし、娘からすると家にいるのに何故遊ばないとなると思うので外出してもらった方がよさそうです。

三つ目は産後1か月くらいで産科の先生から許可が出るようですが、体ががたがたな中でそういう気も起きないですよね。第一子の際は三、四か月くらいで誘ってた様なので(これは反省すべきですね)、今回は嫌だったら断ってねと伝えた上で、少なくとも半年(なるべく一年くらい)してから誘うようにしようと思います。もちろん家庭によって時期は異なるでしょうが。

いずれにしても、話し合いが大事ですね。

 

第三章 夫は妻の戦力になれるのか?

・買い物を夫に頼むときは詳細なリストを作成する

・仕事から帰宅したら、子供のことよりもまずは妻の体調や気分を確認する

・1人目は今まで通りではなくなるので、やはり寂しさがある

 

→上の子の心理的負担を少しでも解消するためには、下の子の面倒を見ている間に妻に上のこと二人ででかけてもらうなどが良いようですね。父親が連れまわすのはあまり効果が無いようです。

 

第四章 働きながらの子育てはつらいよ

・産休、育休、職場復帰はやはり不安

 

→1人目の妊活時に妻は退職しており、直接的にはあまり関係のない話でした。

ただ、核家族の現代は昔と違い、ずっと子供だけと向き合わなければいけない時間が非常に長く主婦(あるいは主夫でも)は、乳幼児期はかなりしんどいと思います。

また、三歳児神話などもあり、周りからの目が気になるところでもあります。

 

私も最初はなんとなく幼稚園は年少から通わせて、それまでは母が一緒にいるとのイメージがありました。(私自身、幼稚園は2年間でしたしそんなものと思ってました)

しかし、保育園に預けておられる周りの先生方をみたり、娘につきっきりでしんどそうな妻の様子をみて考えが変わり、妻と相談して二歳児/満三歳児クラスから幼稚園に通わせることにしました。

娘も同年代の友達がまだいないので、これから幼稚園で友達ができるのが楽しみです。

 

我が家での対策

 まずは分娩時・入院中の対応を決めておく

・何時に陣痛が来るのかわからないので、陣痛タクシーに登録しておく

・入院中の上の子をどうするか話し合っておく
 ①私の両親に来てもらう(泊まり込みもありえる?)
 ②私の実家に娘を預け、私は実家から出勤する
 ③妻の両親に来てもらう(仕事を休んでもらわなければならないが、)

→娘のことを考えると母親と一週間会えない上に、一回しか泊まったことのない私の実家で過ごすのは娘の負担が大きいのではないか?・・・②は厳しそうですね。

 

退院後の生活

・妻は第二子の世話で忙しいので、娘の世話はなるべく私が行う
→私は料理のレパートリーが非常に少なく、手際も悪いので自動調理機は真面目にありですね。

 

他に候補に挙がっているのは

ドラム式洗濯機→洗濯工程の短縮(干す、取り込む作業がなくなる)

ウォーターサーバーレンタル→ミルク作成時間の短縮

 

個人的な優先度は自動調理機>ドラム式洗濯機ウォーターサーバーですが、そこは妻とすり合わせが必要ですね。

車の買い替え②~FREEDを選んだ理由~

前回の続きです。

 

 

 車買い替え

前回も簡単に書きましたが、第二子妊娠に伴いVitzでは手狭になるため、車の買い替えを検討するようになりました。

 

 

 

元々はVitzの次はセダンを買おうと思っていました。(デザインがカッコいいですし)

しかし調べていくうちに、セダンと比べミニバンの長所が気になるようになりました。

 

・荷物が多く詰める

・スライドドアなので開口部が広く、子供の乗せ降ろしが楽

・天井が高いので、後部座席に座った際に髪が天井に刺さらない
 (私はかなりの剛毛なので、こんなことが起きてしまいます・・・。)

 

セダンの方が走り心地は良いのかもしれませんが、ミニバンの方が現在の生活スタイルに合っているのではと思うようになりりました。

 

ミニバンの種類

ミニバンも色々な種類があります。(トヨタ、ホンダ、日産の順番です)

コンパクト:シエンタ、フリード

ミドルサイズ:ヴォクシー/ノア/エスクァイア、ステップワゴン、セレナ

ラージサイズ:アルファード/ヴェルファイア、オデッセイ、エルグランド

 

大きい方がもちろん積載量は増えますが、その分値段も高くなり小回りも利かなくなります。大人数乗せる方やアウトドアによく出かける人は、大きい方が良いですね。

 

普段運転するのは妻なこと、私自身もこれまでコンパクトカーの運転しかしたことがないこと、初期費用や維持費などのもろもろを考慮し、コンパクトミニバンにしました。

 

子供が三人以上いる家族の場合はミドルサイズ以上が良いですかね

写真を見る限り、室内の余裕が全然違いそうです

 

シエンタとフリードの比較

 ミドルサイズ以上だと選択肢は増えますが、コンパクトミニバンはシエンタとフリードの二択です。

 

まずはシエンタから 画像はトヨタのサイトから引用しています

 

 

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内装はこんな感じです

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次はフリード 画像はいずれもホンダのサイトから引用しています

外観はこんな感じ。シエンタに比べると落ち着いた印象です。

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 室内はこんな感じです

 内装写真

 

 

色々と比較してみました

  シエンタ(G 7人) フリード(G  6人)
全長     4235mm     4265mm
全幅     1695mm     1695mm
全高     1675mm     1710mm
室内長     2535mm     2045mm
室内幅     1470mm     1455mm
室内高     1275mm     1280mm
燃費     20.2km/L     19.0km/L
値段    2,248,700円    2,599,120円

 

上記の値段はどちらもガソリン車にある程度安全装備を付けた結果です。

シエンタはG 7人乗りにサイドエアバッグ+カーテンエアバッグ、パノラマピックビュー対応ナビ、UVカット&シートヒーターをつけています。

フリードはG honda sensing 6人乗りにC パッケージ、カーテンエアバッグ、Sパッケージ、ナビ装着パックをつけています。

フリードの不満点はSパッケージを装着しないとカーテンエアバッグが装着できないところです。

 

 

フリードを選んだ理由

決め手はウォークスルーと室内長の違いです

値段や走行性能ではシエンタに軍配があがりますが、1列目から3列目まで移動できるウォークスルーが圧倒的に便利だったのでフリードにしました。

普段使いだけなら1列目と2列目のウォークスルーだけでもいいと思いますが、ある程度長い時間運転する場合は、妻に2列目に乗ってもらい2列目と3列目の子供をあやしてもらうなど考えています。

また、もし祖父母を載せる場合も室内が広い方がゆとりがあるので良いと思いました
シエンタの3列目は、大人にはかなり狭そうだったので)

 

また、私と妻二人ともシエンタのデザインはあまり好きではなかったというのもあります。長く乗る車ですし(予定では8-10年くらい)、重要な理由ですね。

 

フリードの不満点

先ほども述べましたがフリードの不満点の一つとして、Sパッケージを装着しないとカーテンエアバッグが装着できないところがあります。

欧米ではサイド/カーテンエアバッグの装着率がほぼ100%のようですが、日本ではオプションになっています。値段は多少上がりますが、いざという時の安全を考えて装着することとしました。

しかし、新車ではカーテンエアバッグの装着率は20%程度とディーラーに言われ、中古車で装着されているものは少ないです。新車と価格差がだいぶなくなってきてしまうため、いっそのこと新車で購入することにしました。

 

新車の購入

ディーラーで購入するにあたり、調べると相見積もりをしてもらった方が良いとありました。

 

私も別の系列店で見積書を出してもらい、価格を下げることに成功しました。

最初の提示額は本体価格10万円引きでしたが、他店を引き合いに出すことによって最終的に20万円まで引いてもらえました。

この時の注意点としては、同系列の店ではデータ共有されているので相見積もりは意味がないということです。

 

HONDAの場合は北大阪、大阪、大阪南、南海、泉州などの系列があるようです。

少しでも安くなれば、その分他のことにお金を回せるので良いですね。

車の買い替え①~買取一括サイト使用の感想~

我が家の車買い替えの話です。

 

 

車を買い替えるきっかけ

 

元々は2014年式のトヨタVitzを夫婦二人の時に中古で買い、第一子誕生後も乗っていました。 

 

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中古ではありますが、自分で初めて買った車なので結構愛着はありましたし、一般的に言われている10年くらい乗るつもりでした。

 

しかし、下記の理由から第二子の妊娠を機に買い替えを検討しました。

チャイルドシート二台乗せると後部座席のスペースは完全になくなる
・旅行などを考えるとベビーカー+キャリーバッグはトランクに入らない
・子供の乗せ降ろしが地味にしんどい

 

色々と考えて車はHondaのFREED(6人乗り)にしました。

FREEDに決めた理由まで書くと少し長くなるので、また次回にしようと思います。

 

車の買取は一括サイトを使用した方が高く買い取ってもらえる?

ネットで調べていると、車買い替えにはディーラー査定よりも、一括サイトを使用した方が高く買い取ってもらえるとの情報がありました。

 

Vitzを買ったときには父からゆずってもらったトヨタのイストを下取りに出したのですが、年式も古かったことから殆ど値がつかず(たしか二万円とかでした)、今回は会社も違うし下取りではなく、中古車販売店に見積もりを依頼することにしました。

 

私は今回しませんでしたが、まず車を買う店に見積もりを出してもらってから、買い取り業者に査定を依頼しても良いかもしれません。その査定結果を持っていけばディーラーが下取り額を多少あげてくれる可能性があります。

二つの会社と契約を交わするのが面倒な場合は、この方法もありだと思います。

 

一括サイト

一括サイトも色々とあるようですが、楽天を比較的よく使っているので今回は楽天カーを使いました。

 

 

査定だけでも楽天ポイントが5ポイント、成約で1500ポイントもらえます。

楽天ポイントを貯めている方にはおすすめです。

 

他にはカーセンサーなどもおすすめなようです。

 

査定の実際

査定の依頼

家の場所があまり交通の便のいい場所ではないからか、一括サイトに登録してでてきた販売店は4社でした。

 

査定を依頼したのは日曜の22時か23時くらいだったと思いますが、すぐに電話がかかってきました。

 

出張査定したいがいつ頃があいているかと聞かれたので、翌週の金曜と答えました。

すると「結構先になるので(!)もう少し早い日付はどうか」と聞かれました。

自分としては仕事の都合もあるし、一週間以内なのでそんなに先とは思わなかったのですが、理由は査定の際に理解しました。

 

全部同じ日にして一番高いところに売ろうと考えていましたが、先方の都合もあり結局木曜日に2社、金曜日に2社に査定してもらうことになりました。

 

電話での対応ではビッグモーターが少し引っ掛かりました。

他の業者は同じ日に別業者一人も来ると伝えても「わかりました」と言ってくれたのですが(条件をそろえる為に、あえてそう言いました)、ビッグモーターにだけ「業者が多くなりすぎても話ができなくなるので、それ以上は呼ばないでください」といった趣旨のことを言われました。

客側としては、一番利益になるところに売りたいというのが当たり前の心境と思いますし、あまり客の立場を考えていないのではという印象を受けました。

 

査定当日

木曜の17時に2社きてもらいましたが、寒い中2社とも丁寧に査定していただき、一時間近くかかりました。

その後、交渉となりました。元々翌日にも2社あるので、それを待ってから決めたいと伝えていたのですが、

会社としてはやはり契約が欲しいのでできれば本日決めてほしい。
本日決めてくれるのであれば、最大限努力するとのことを言われました。

 

翌日にまた一時間かかると思うと少し煩わしかったのもありますが、どこも誠実な印象を受けたので、結局その場で決めてしまいました。

名刺の裏に一斉に金額を書いてもらうのおすすめです。

 

こういうことがあるので、どこも他社よりも少しでも早く査定を行いたいんですと教えてもらいました。

 

当日教えてもらったこと

査定中に色々話を聞きました。

 ・車を売ろうと思った場合、年が変わると10万くらいは落ちる
 →1月よりも12月までに売ってしまった方が査定額は上がりやすい

・車の性能は昔よりも上がっているので、最近は10万kmを超えて走っている車も相当数ある。しかし、利用する側の心理としては10万kmは一つの区切りになる
 →売る場合は7-8万kmくらいまでの方が査定額が上がりやすい

・車をこすったりした場合修理するが、骨格に影響なければ事故車とは言わない
・査定する側は修理された後の内部の見た目で、修理した人の腕がわかる
 →店によってかなりピンキリあり

査定翌日

翌日の朝一番で残りの二社に断りの電話をいれたのですが、一方は少しだけ食い下がられたもののすぐに了承してくれましたが、ビッグモーターは契約なんてどうにでもなりますので、うちはそれ以上出しますので是非査定させてくださいとのことでした。

 

最初の対応から何かあまり信用できず、ネットでの口コミも悪評が目立ったので、今後また車を売る機会があったとしても、ビッグモーターは利用しない気がします。
(もちろん店舗によって対応は違うのでしょうが)

 

終わりに

結果として車一括買取の利用はありだと思いました。

ただ、事前にネットでやり方や会社の評判などをあらかじめ調べて、一日にまとめて査定してもらうよう日程は調整した方がいいと思います。

風邪と発熱

今回は風邪、発熱について書いていきます。

同じ原因でも人によって症状が違ったりするので、しっかりと診断をつけるのは難しいです。

 

風邪について

風邪と一口に言っても、今どんな病原菌に感染しているかは正直わかりません。

風邪を引き起こすウイルスはすごく種類が多いからです。

インフルエンザや現在猛威を振るっている新型コロナウイルスも広義では風邪の一種です。
(勿論、新型コロナは現状ただの風邪というには症状が激烈すぎますが)

 

一般的には風邪とは上気道炎のことを指します。喉から上の炎症のことですね。

(図はすずしろクリニックさんから拝借しました)

 

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気管支炎・肺炎は下気道の炎症ですので、一般的には風邪と呼びません。

下気道まで炎症が広がっていると上気道炎よりも重症です。

大雑把に言うと聴診や胸のレントゲンは、下気道に炎症が広がっていないかを確認しています。

 

人間の体はもともと病原菌がなるべく入らないようにガードしていますが、侵入してきた物に対して体が防御反応を起こします。

それが鼻水であったり咳であったり発熱です。

症状自体は不愉快で辛いものですが、ない方がいいというわけでもないのです。

 

風邪を防ぐには

風邪を防ぐには手洗い、栄養、十分な休養が必要です。

ウイルスは多くがのどや鼻や目から入るので、マスクはやはり有効です。
(勿論マスクでウイルスを完全には防げませんが、加湿効果と他の人へうつすリスクを減らす効果があります。)

 

風邪をひいてしまったら

風邪の予防と一部重複しますが、一番良いのは家でゆっくりと休むことです

風邪をひくと「早く治すために薬をもらいに来ました」といってすぐに受診される方がいますが、残念ながら一般的な風邪薬には風邪を治す効果がほとんどありません。

風邪に対して処方される薬は、咳や鼻水を抑える薬だったり解熱剤などの対症薬(症状を抑える薬)がほとんどです。先ほど風邪の症状はウイルスに対する防御反応と書きましたが、防御反応を抑えるため風邪が長引く恐れすらあります。

アメリカでは、2歳未満に市販の風邪薬を飲ませないことを強く推奨されています。

私も親ですので、しんどそうにしている子供の症状を少しでも緩和してあげたい気持ちはわかりますし、娘に痰切りや鼻水止めを使ったこともあります。

しかし、治すためと思って漫然と風邪薬を使い続けるのはやめた方が良いでしょう。

 

じゃあどうすればよいのか?とは当然の疑問と思います。

十分な休養をとり、鼻水は吸ってあげ、咳に対しては加湿などが良いでしょう。
(あんまり医療系の話で広告もどうかと思いますが、一応紹介しておきます) 

 

 

ちなみに、風邪の原因のほとんどはウイルスですが、ウイルスには抗生物質(抗菌薬)は効きません。

標的が違うからです。治すどころか下痢になったりします。

上気道の感染で抗生物質が効くのは溶連菌感染症副鼻腔炎・中耳炎の一部だけです。
抗生物質に関しては、またどこかの機会でまとめようと思っています)

 

 他に何かないか?

咳にははちみつが効くとの論文がいくつかでていますので試してみる価値はあるでしょう(効かないという報告もあるようです)
ただし、ボツリヌス菌に感染するおそれがあるので、1歳未満のお子さんには絶対にはちみつを与えないでください

 

漢方は症状を抑えるのではなく、体質改善なので風邪を早く治すといった点では西洋薬よりも効くこともあるようです。風邪の初期には葛根湯、鼻水には小青竜湯など・・・ただ、申し訳ありませんが私は漢方は詳しくありませんので、気になる方は専門の先生に相談してください。

 

いつ病院を受診すればよい?

たいていの風邪は病院を受診する必要はありませんが、数日経っても明らかに改善しない場合や、状態が悪化してきている場合は早めに病院を受診するようにしてください。

 

発熱について

発熱でしんどそうにしている子供をみている親御さんは、少しでも楽にしてあげたいと思われることでしょう。

しかし、発熱もまた体の防御反応ですので抑えすぎはよくありません。

病院で解熱剤を処方されますが、たとえ39℃でも(40℃でさえも)まずまず元気で、口から水分などがしっかりと取れているようであれば解熱剤を使用する必要はありません。

解熱剤は病気を治す効果はなく、一時的に体温を下げることによって楽にする効果のみです。その間に水分をとったり、夜に眠り易くする目的で使用するのが良いでしょう。

6時間とか8時間毎に定期で解熱剤を使用する必要はありません。

 

なお、小児で使用する解熱剤はほとんどがアセトアミノフェンカロナール)です。

イブプロフェンもつかうことがあります。

他の成分が含まれているものは使用しないでください。

大人でよく使うロキソニンバファリンなどは解熱薬として使用しないでください。
(NSAIDsの使用で脳症などの頻度が増えるとの報告があります)

 痙攣してしまった場合の対処については下記の記事を参照ください。

 

 

1歳前後での発熱で多いのが、突発性発疹症というものです。

高熱が3-4日続きますが比較的元気で、解熱後に体を中心にぶつぶつがでてきます。

発疹がでてきたら、不安になるかもしれませんが感染は落ち着いていますので、ご安心ください。(必ずしも病院を受診する必要はありません)

 

しかしながら、発熱が続いた状態で発疹が出てくる、他にも症状が増えてきたなど
上記の場合は突発性発疹ではない可能性が高いので、病院を受診するようにしてください。

 

終わりに

繰り返しになりますが、風邪の一番の治療は十分な栄養と休養です。

薬を使わなくても治ることが殆どです。

普段の風邪と明らかに違う、いつまでたっても治らない場合は他の病気の可能性がありますので、病院を受診してください。

 

子供への接し方の勉強

 今回は小児科医としてではなく、とーちゃんとしての視点で書いていきます。

 

小児科医と子育て

小児科医は自分の子供を育ててやっと一人前、と以前に言われたことがあります。
(勿論、子供がおられない方でも素晴らしい先生は何人も知っていますし、格言みたいなものですかね)

 

しかし、外来をしていて思うのは、自分の経験が患者さんのご両親と話す際の話題として使えたりすることもあり、子育てをすることによって小児科医としてプラスになることは確実にあるなあ、ということです。

 

私は小児科医なので医学的な知識は多少ありますが、娘が一人いるだけですので、子育ては世間一般のお父さんお母さんの経験値よりも全然足りません。

ですので書籍やネットなどを通して勉強したりしていますが、その中でも我が家の教育方針の要の一つとして、モンテッソーリ教育の考え方があります。
(とはいっても、特別な教室に通わせたりしているわけではなく家での実施のみです)

 

元々夫婦ともに、自分の子供になるべくいい教育をさせてあげたいとの考えでしたが(英才教育をというのとは少し違いますが)、きっかけは妻がネットでモンテッソーリ教育についての記事をみつけたことでした。

 

日本モンテッソーリ教育綜合研究所のページ(→こちら)には下記の記載があります

モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。

 

こういう子に育ってくれたらめっちゃ良くないですか?

それからちょっとずつ(主に妻が)書籍を読んだり、動画を見たりで勉強して試行錯誤しつつ実践していました。妻がよくvoicyで視聴している方が、この度本を出されたので購入して私も読みました。

 

モンテッソーリ教育について

あきえ先生の本です

 
筆者がモンテッソーリ教育をすすめる理由
最初にモンテッソーリの概略を示し、その後は各ケースへの対応などが記されています。モンテッソーリ教育をすすめる理由として下記の二つがありました。
①子供が生きる力を獲得できる
②大人自身も子育てを通じて大きく成長できる
 
①大人が子供を育てるのではなく子供が自ら発達していくのを助けるなど、親が子供に対して一人の人間として尊重する態度をとることによって、子供の自尊感情や自己肯定感がはぐくまれる。
→親はこれまでの人生経験があるが故に上から目線になってしまいがちですが、子供にも自分のペースでものごとをすすめたいという気持ちが当然あるわけで・・・そういう気持ちを無視してしまうと、過保護や過干渉になってしまったり将来的に子供が自立できなかったりしてしまうんでしょうね。
 
②は子供を尊重することで親に忍耐力がついたり、相手をリスペクトする視点を持っていれば子供以外も尊重でき、パートナーや仲間など周囲ともうまくいくようになる。
モンテッソーリ教育を取り入れようと思ったのは①の理由が大きいですが、②も地味に嬉しいですよね。人間関係は円滑であるに越したことはありませんし。
 
子供が持つ二つの自ら育つ力

①吸収する力:周囲の情報を自分の中に取り込む力
→良いことも悪いことも全部吸収します・・・足で扉をしめたりすると気が付いたら子供が真似しているように、本当によく見てますよね(汗)
こちらが一回言っただけのこととかも、覚えていて驚いたりします。

②敏感期のエネルギー:特定の能力を獲得するために期間限定で表れる力
 言語、運動、感覚、秩序などいろいろな敏感期があります。
ティッシュ出しまくるとか・・・なんでこんなことをするんだとか思ってましたが、指先の感覚とかいろいろ習得してるんですね。

 

家庭での過ごし方
 
今後の予定を前もって伝える
→慣れもあるとは思いますが、あらかじめ伝えていると子供がすんなりと行動や切り替えができている気がします。
 
子供の気持ちを受け止めて口に出す
→泣いていても、こっちが受け止めていることがわかると早めに泣き止むように思います・・・泣き止まない時もあるにはありますが。
 
などなどあり、他にも対応の仕方などいろいろ載っています。
 

終わりに 

 
正直、今でも子供を待つのは時間がかかるし、言ったことをすぐひっくり返したりして結構な頻度でいらいらします。子供が2歳で、いわゆる「いやいや期」真っ盛りですし。

 でも、自分で生きていく力を持った子になってほしいので、今後もこの本に書かれているようなことを頑張って実践していこうと思います。 

痙攣について その②

前回は熱性痙攣についてまとめましたが、今回はそれ以外の痙攣について書きます。

少し専門的なので適度に飛ばし読みして下さい。

また、これ以上の詳しい内容は、主治医に相談してください。

可能ならば小児科の中でも神経を専門とする医師に聞いた方が良いでしょう。

 

 

痙攣の種類

前回記載しましたが、痙攣は大きく分ければ下記の二つにわけられます。
1)発熱によるもの
2)発熱以外によるもの

 

1)発熱によるもの

多くは小学校に入学する頃には落ち着きますが、いくつか例外があります。

インフルエンザでは8歳や9歳でもしばしば痙攣することがありますが、
痙攣が単純型の場合は予後が良いです。(新型コロナに関してはよくわかってません)

また、単純型熱性痙攣は将来のてんかん発症リスクを上昇させません。

しかしながら、7歳以降に痙攣した場合は状況が変わります。
熱性痙攣プラスという病名がつき、症状や頻度に応じてフォローが必要です。

 

2)発熱以外の原因によるもの

①胃腸炎に伴う痙攣

②脱水、電解質異常、低血糖

てんかん

④脳の器質的疾患によるもの

⑤神経筋疾患、代謝疾患

 

 ①はその名の通り、ノロやロタなどの胃腸炎にかかった際に痙攣することがあります。
1歳~3歳くらいが多く、一回の感染で何度か痙攣することがあります。

複数回痙攣してしまうと基本的に入院で管理します。しかし、お薬を一度飲めば痙攣はピタッと止まることが多いです。テグレトール® 5mg/kgを飲ませます)

 

②は食べられなかったり、熱中症が原因でなりますが、血液検査でわかります。
痙攣するくらい重症なので、入院で足りない水分・塩分や糖分を補充します。

 

③は発作の形式などから全般型・局所型などの種類があり、種類によって薬をつかいわけます。成人してからも続くことなどもありますが、発作が落ち着いているようであれば運転免許の取得も可能で、日常生活に支障はありません。

 

髄膜炎脳炎/脳症・腫瘍などがあります。しっかりとした対応が必要になり、入院期間も数週間単位になってしまう可能性があります。

 

⑤珍しい疾患です。一回の痙攣は長く続かないことが多いですが、普段からかかりつけ医に痙攣したときの対処を相談しておきましょう。

 

検査

複雑型の熱性痙攣やその他の痙攣の時に、下記の検査されることがあります

脳波検査 脳の働きを見る検査です
 てんかんでは異常な波がでますが、一見波が正常でもてんかんを否定はできません

CT 放射線を使って脳の構造を見る検査です
 被爆はありますが、日本ではすぐ検査できて、出血や腫瘍などがわかります。

MRI 磁石を使って脳の構造を見る検査です
 CTと違い被爆はせず、精度も良いです。しかし検査時間がかかり、うるさいです。

 

終わりに

色々書きましたが、痙攣したときの家での対処は熱があってもなくても同じです

長く続いたり、何度も繰り返すものは入院が必要ですので、病院を受診してください

痙攣(けいれん)について

記事をまだ全然書いていないので、現状読まれる人はいないと思いますが・・・

いずれは読者の方が増えることを願って、小児科医らしいことを記載しておきます。

 

 

自宅での対処

痙攣が起こった場合の対処

痙攣そのものが命に関わる可能性は低いです。また、通常は1-2分で治まります。

難しいとは思いますが焦らず対処しましょう。

1)嘔吐する可能性があるので体(顔だけでも可)を横向きにする
 口の中にタオル・大人の手などいれない!

2)気づいた時点で時計を確認。5分以上続く場合は救急車(119)を呼んでください

3)余裕があればどのような痙攣か、動画をとっておいてください

4)判断に迷う際は病院を受診してください

 

痙攣の症状

目線が合わない

唇の色が紫になる(チアノーゼ)

手足ががくがくと震える

・手足に異常に力が入っている

・口から泡をふく  など

・痙攣が止まった後に、脱力して意識を消失する

 

対処について理由

1)嘔吐したもので窒息する可能性があるので、それを防ぐ目的です

2)通常であれば数分で治まります。
 逆に言えば5分以上続くけいれんはいつ止まるかわかりません。
 病院で点滴で止める必要があるかもしれないので、救急車を呼んでください。
 初回の痙攣で、病院についた際に止まっていても、「何故救急車を呼んだんだ!」
 と怒る小児科医はいません。いれば医者側が間違っています。

 (痙攣に慣れている方で、明らかに単純型っぽいのに毎回救急車はどうかと思いますが・・・)

3)後で記載しますが、複雑型かどうか判断するためです。

4)痙攣後、1時間程度で意識がしっかりと戻ればまず心配ありません。

 

症状についての注意

痙攣はがくがくするものだけではありません。
目線が合わなかったり、異常に手足に力が入っている場合も痙攣です。

また、寒くて震える状態(悪寒)を痙攣として受診される方もいらっしゃいますが、
見分け方としては受け答えが可能かどうかです。痙攣では問いに返答できません。

 

痙攣の原因、種類

痙攣は大きく分けると、①発熱によるもの②発熱と関係ないものがあります。

発熱によるものを熱性痙攣といい、今回は主にこちらについて記載します。

子供は大人と違って、脳が発熱に対して過敏に反応してしまうことがあります。

痙攣は10人に1人ぐらいが経験し、その中で更に10人に1人くらいが複数回経験します。

幼少期にひきつけ・痙攣したことのある近親者がいる方はリスクが高くなります。

 

熱性痙攣には単純型と複雑型があり、殆どが単純型です。

複雑型の基準としては

1)持続時間が長い(15分以上)

2)一連の発熱で複数回痙攣する
 →一つの感染では一回のみ、年に数回痙攣するのは単純型と考えます

3)明らかに左右非対称

などのどれかを満たせば複雑型となります。

 

病院での治療

 

病院受診時に痙攣が続いている
→点滴で痙攣を止めます。治療により痙攣が止まっても入院が必要です。

・受診時は痙攣が落ち着いている
→外来で経過を観察します。ほとんどの場合、薬は投与不要です。

以前は痙攣した方には抗痙攣薬の座薬をルーチンでいれていたこともありますが、
座薬は痙攣予防の効果はありますが、今起こっている痙攣を止める程強くありません。
多くの方が痙攣は一回のみのことが多いので、全例に投与はされなくなりました。

しかし、これは医療機関によって異なりますので、主治医の判断に従ってください。

 

帰宅後

痙攣を誘発する因子

・よく質問されますが、解熱剤で再度痙攣しやすくなるといったことはありません

・鼻水を止める抗ヒスタミン薬の中には、痙攣を長くしてしまうものがあります。
 抗ヒスタミン薬の中でも比較的新しいもの(アレジオン、アレグラなど)は
 痙攣に影響がないと言われています。
 痙攣があった際は主治医に相談し、今後の服薬を相談してください。

 

痙攣の予防

痙攣予防のジアゼパム座薬(商品名ダイアップ)を使用することがありますが、
熱性痙攣を起こしたお子さん全員に使用するわけではなく、下記の方に使用します。

1)以前の痙攣時間が長かった(15分以上)

2)いずれか2つ以上を満たす熱性痙攣が2回以上起きた場合

a. 家族内に熱性けいれんの既往がある

b. 1歳未満で熱性けいれんを起こした

c. 発熱から1時間立たずに痙攣した

d. 37℃台だったが痙攣した

e. お子さんに発達障害がもともとある

f. 24時間以内に痙攣を繰り返した

 

座薬使用の実際

一回の発熱(37.5℃以上)で二回使用します

①発熱に気が付いたとき

②初回投与から8時間後

痙攣は発熱後24時間以内に生じることが多く、この二回の投与でカバーできます。

使用量は体重の半分よりちょっと少ないくらいです。
(目安:10kgで4mg、12kg以上で6mg、20kg以上で10mg)

 

子供は体温が高めなので、37.5℃では頻度が多くなりすぎることもあります。

38℃以上で使用するなど、ケースバイケースで調整しても良いかもしれません。

(投与のタイミングについては、主治医と相談してください)

 

座薬を使用することで眠気が強く出たりぼーっとするような副作用のため、
意識の状態が判断つきにくくなることもあります。

発熱に気が付いた時に使用して、1-2年間痙攣がなければ、予防投与を中止します。

使用していても痙攣する場合、発熱から痙攣までが急で予防投与が間に合わない場合などは、
バルプロ酸など別の薬を予防薬として使用することがあります。

 

予防接種について

予防接種の予診票に過去に痙攣したことがあるかどうかの欄があります。

けいれん発作後、2-3か月間隔をあけて接種することを推奨するガイドラインがありますが、
欧米ではとくに基準は明確ではありません。主治医に確認してください。

 

終わりに

 

我が子の痙攣を見た親御さんの中には、このまま死んでしまうのではないかと思われてしまう方もいらっしゃるようです。しかし、先ほども書きましたが、痙攣そのものが命に関わる可能性は低いです。なるべく落ち着いて対処しましょう。

 

また、熱性痙攣の多くは小学校入学頃には治るようです。
(実際、私も1歳で数回、6歳で一度痙攣したようですが、以降はありません)
小学校入学以降も続く場合は、てんかんなどその他の病気の可能性もあります。
なるべく小児神経の専門医がいる病院を受診してください。